第1回海外安全管理に関するセミナーを開催しました。
開催経緯は前回のブログで触れたように、幼馴染のお兄さんが、
南アジアからパキスタンやアフガニスタンへ、国際協力機構で安全管理を担当し、
テロ・騒擾リスクと対策についてマニュアル作成、訓練、組織構成などのほか、有事の際への日本への避難経路や、本社や政府、メディアとの連携についてのあり方などの業務をされているため、日本が安全であるが故に知ることの難しい海外の今の現実。について旅行者目線や、海外事業者目線で、最低限知っておきたい知識をセミナーを開催して伝えよう!となったのが発端でした。
企画倒れになるのが嫌で、早く自分たちのできる限りのことから始めることにしたために、どこかにセミナールームをお借りしたり協賛して頂く形ではなく、すぐに皆さんが足を運びやすいだろう場所に目星をたてて自分たちでセミナールームを借りることにしました。
その後はセミナールームの打ち合わせと、イベントページを立ち上げ、その後シェアや個別にご連絡をさせて頂きました。ご協力頂いた方々ありがとうござます。
ブログ「セミナー開催告知:3月2日海外事業実施上のテロ・騒擾リスクと対策措置」
日時:3月2日18時半
会場:東京都千代田区丸の内1丁目1-3 日本生命丸の内ガーデンタワー3階 セミナールームI
こちらのセミナールームは東京駅、大手町に近いので選びました。
施設がとても綺麗で、特に担当者の方にも親身に相談に乗って頂くことができオススメです。
(因みに私たちは自分たちでプロジェクターなどの備品関連が用意できなかったのでレンタルしましたが、近くの方でご自身で用意されるとまた予算も変わるのでオススメです。)
https://www.tc-forum.co.jp/kanto-area/ap-marunouchi/
初めてのセミナー企画と運営結果はどうなったのか。
35名のセミナールームに実際に来て頂いたのは5名様。
イベントを企画される方との話ではよく当日キャンセルも含めて8割ほどの来場者になるとは聞いていましたが、実際は雨であることや当日の仕事の関係でキャンセル方々がいらっしゃって5名の方のご参加となりました。
実際は時間通りには2名様で、事前にご連絡がなかった方に関してはきっと来られるだろう、とお待ちするべき始めるべきか躊躇するシーンもありました。
実際は時間通りに来て頂いた方々には申し訳なかったのですが、10分ほど遅らせて開催する流れになりました。
当日は雨が降り、中には、私の呼びかけに仕事の合間を縫って来て頂いた方もおられました。お忙しい中御来場頂いた皆様には本当に感謝です。
・初めての開催での経験
・皆さんが当事者としての意識を持たれたこと
・意見交換・質問
・ご出席者皆様からのフィードバック
ほか、当日はいらっしゃってないものの今回のイベントの告知から親身になって企画提案までいただける方がいらっしゃったこと。などなど
当日0人でも良いからやろうと決起した私たちにとっては、心から開催してよかったと、十二分の満足の得られる結果をお陰様で頂くことができました。
ただ、もちろん反省点も多くありますのでそこは今後も改善を重ねていきます。
当日開催した内容は
講師の自己紹介からはじまり
・テロ関連の事件の増加している現状とその背景
・テロと一般犯罪の違い
・それぞれ個人として身を守る方法
・遭遇した際のシーン毎の対処方法
・遭遇時の事前知識
・情報収集のヒント
・企業として求められる責任とその対処事例について
・今後の企業統治のあり方や対処法について
・ワークショップ
・質疑応答
など、2時間ぶっとおしで時には意見交換も交えつつ講演し、どちらかというと内容の重いイメージをもたれる内容でしたし、頻繁に海外に行かれない方もいらっしゃったのですが、皆さん前のめりになって聞いてくださいました。
特にワークショップですが、テロリスト側の行動原理を理解するという意味ではとても効果的な取り組みだと思います。
私自身改めて今回の内容が大事だなと実感しました。思うところを書き続けると長くなるので無知である立場から聞いた重要性のあるものをシェアしていきたいと思います。
テロの行動原理を私たちにわかりやすくこう表現されていました。
「テロは目的があり多額のお金と労働力を使うための念密な計画があります。その目的の結果を最大化させるというのはビジネスと同じ点がある。」
だからこそ、女性や子どもなどの弱者を狙うし、自分たちはローリスクでハイリターンを狙う。その事前に準備しているかしていないかでそのターゲットになるかならないかに関わってくるわけです。
この話一つをとってみても、日本にそれを理解している人がどれだけいるのか、さらにその対策を講じている人はどれだけいるのか、とふと首をかしげるのは私だけではないはずです。
海外旅行がこれだけ一般的になっていて、海外事業を行う企業は多く、日本人の出張駐在のみではなく、現地の拠点や従業員を抱える企業も多くいます。そんな中でこの海外安全の専門家になる必要はなく、安全な日本にいるからこそ知らない最低限の情報や理解をしておく必要があると感じています。
私自身この話を最初に聞いた時に大事なことを知らなかった自分に驚き、稚拙ですが、確かに心でこう叫んでしまったのが
これ学校で教わってへん
でした。誰かが教えてくれるはずという依存体質はこの場では置いといて。地震や火災が起きたら最低限どう対処すれば良いかはなんとなく皆さんもご存知だと思うのですが、人命にも関わる大きなこの現状と対処例を誰も教えてくれてなかったこと。さらに、きっと教えられる人がまだこの日本に少ないだろうことを感じたのです。それが今回の開催の個人的な経緯です。
自分とまた友人や家族を少しでも守れるかもしれないこの情報をまた広げる活動の手伝いをしていきたいと思っています。
また、もしこの運営の手伝いや、セミナールーム貸したるでーという方がいらっしゃいしたら個別にご連絡とご相談させて頂けますと幸いです^^
ここに皆様から頂いた貴重なお声の一部を掲載します。
“普段気をつけてるつもりでしたが、知らないことを沢山学べました。”
“絶対自分には関係ないという意識→いつか自分にもという意識に繋がった”
“こういった内容を学校、大学、新人教育などを行なっていただけるとよいと思う。日本人のほとんどは関係ないと思う人が多いと思う。”
“説明がわかりやすかった。応用編や続編もやって欲しい”
“時間配分が適切で集中力が切れないままに参加することができた。”
今後の開催について
今後もセミナー形式の開催は続けていく予定です。
直近では大阪にて4月下旬から5月ごろにかけて、また東京では5月、6月ごろの開催予定です。
今回ご参加がご都合上難しかった方や、関西エリアの方も今回を機にぜひご参加ください。
SNSやサイトを通じても情報発信をしていく予定ですが、セミナー形式に拘る理由の一つに直接お会い頂くことが大事だと考えております。講師が使命感を持って取り組んでいるその熱量について直接お会い頂くメリット、個人的見解を交えて話す表現の問題や、質疑応答などの実際の悩みや興味や理解を皆さんから頂きたいという考えでおります。
ただ、すでに海外におられる方や物理的、時間的制限の中でご興味はとてもあるが受けられないという方の声も頂いておりますので、動画なども検討しています。
さらに、海外事業をされている方々からの応用編希望のお声も頂いており、個別もしくは少人数制での開催も企画しています。こちらもまたご希望さえあればすぐにでも開催できます。応用編に関しては多岐にわたるため、わかりやすくいくつかテーマを分けておく予定です。テーマと関係なくお持ちのお悩みや課題について希望を頂く形でも対応可能です。
今後のイベントの更新・告知は以下のサイトを中心に行いますので、フォローすると更新や新しいイベントの情報や告知が自動的に送信されます。