Facebook広告のアカウントを調べるとアカウント停止になっていた。
調べてみると再申請すればすぐ再開できることが多いよという情報であったり、もう殆どの場合再開できないよという情報の両方がネットにある。
そもそもアカウントの切り替えやブランドページのアカウントなのか広告なのか、おそらくそうだろうな的なページを開いては時折表示されるサジェスチョンに従ってアカウントを切り替えたり、アカウントマネージャーを表示したりしていた。が、審査で広告停止になった理由は特にみつからない。仕組みがわからずうろうろして、再申請の方法もわからない、新しいデザインなのでネットにも正しい情報がなかったりする。
かろうじてサポートへの連絡らしきところにつくもよくあるQAに回されて直接連絡は取れない。でもいろいろ調べるとQAが表示される項目ではなくて「その他」など項目を選ばずに次へ進もうとするとフォームがでてくるのでダメ元で状況を伝えて、広告アカウントの再開について問い合わせてみた。
その後はメールサポートから具体的な指示が日本語でくる。その後のサポートがFBのUIと真逆で全く知識のない自分でもわかりやすく説明をもらったのでその時の内容の中でいくつかを記録しておく。
ただ、思い出して適当に書いているので正式名称や正確性については欠ける点参考にされる方には注意願いたい。
広告アカウント停止理由は個人のアカウントの二段階認証の設定ができていなかった。
数年前はそれがなくてもできていたが、昨今はアカウントの乗っ取りなどの被害が増えて必須にしているそう。そういった理由は制限をくらっていても画面に表示されることはなく、サポートに連絡する必要があるそう。ちなみに二段階認証を設定語はカードの有効期限が切れてしまっている以外はすぐに利用できる状態に回復した。
発端となったアカウントの制限についてはメールのやりとりでほぼ解決した。が一応その後の運用などについても電話打ち合わせを提案されており、指定した時間に先方から連絡が入るのを待った。
Facebookのアカウントにはおおまかに3種類にわかれる。
ほぼ解決しているので電話の必要があるだろうか、せっかく直接質問ができる機会なのに理解ができていないので無準備で望むことになった。直接声を聞くなりの審査も兼ねてるのかなと勝手におもっていたが、親身に長い時間にわたってサポートや説明をしてくださったことからすると審査の要素ではなさそう。まず前提として自分が理解できていなかったのはFBにはアカウント種別がいくつかある。
・個人アカウント FBを使う人が基本的に使う個人に紐づくアカウント。
・ビジネスアカウントID この中で最初は一つだけれど使用条件に合わせて複数広告アカウントが利用できるようになる。ビジネスポートフォリオなどで操作。
・広告アカウント 広告を運用するためのアカウント。外部代理店に運用委託するケースもある。
で、自分の場合はFacebookページを作成して運用しているものの、それの作成者であったことから全権が個人アカウントにも紐づいていたので、そのページを個人のアカウントからも広告を出せるし、広告アカウントからも掲載できるといった状況になっていた。
少しややこしいし、正確性もかいて理解もしきれていないがまずはそのようなアカウントが分かれていることと、意図した切り替えになっていないケースがあることをまず理解する必要がある。
よくある方針としては一企業がビジネスアカウントを作成して運用し自分達だけで運営するのがシンプル。それか下の階層にあたるページや広告アカウントなりを委託する若しくは加えて外注企業と協業をするパターン。若しくはビジネスアカウントでしっかりと実績を重ねて自分に紐づくビジネスアカウントで複数の企業の広告アカウントを運営する広告代理店のようなパターン。の2つが自分の中での利用イメージとしてできた。
ビジネスアカウントは複数作成できない。
じゃあもし仮に複数企業の広告を管理する場合には上記のアカウントの委託やシェアなど様々なパターンがでてくる。けれどじゃあビジネスアカウントが作れない人に対して代わりに作成する。というのは得策ではない。なぜなら個人で作成できるビジネスアカウントには制限がある(説明で聞いたのは2つ)うえ、もしひとつのビジネスアカウントが制限なりをくらった場合に個人アカウントへの影響や全く別でつくったもう一方のビジネスアカウントに悪影響を及ぼしかねない。もし個別企業やアカウント毎でビジネスアカウントを作成するなら代理ではなくしっかりとその本人のアカウントで作成する必要があるのには注意。
個人アカウントで複数ページ作成できるようなのりでビジネスアカウントを作成していこうとしたり、運営していた時のミスで詰んでしまうことがあるのでそれらのアカウントの違い・棲み分けに理解と注意が必要。
クレジットカード決裁の有効化とカード会社への事前連絡の必要性
広告運用をしばらくしておらず、再開する場合は一度カードが有効かどうかMetaから少額の請求を行って決裁をテストすることがある。それを事前に使用するカード会社のサポートセンターかに伝えておく必要があるという。理由は最近とくにこの半年でなりすましやメールを通じたハッキングでアカウントの意図しない請求が増えており、カード会社から急なMetaからの請求でカードを止める処置がされることが多いらしい。正直事前にサポートセンターに伝えたところで理解してもらえるのか?とは思うが背景の説明からすると最もだし、伝えなくても問題なく使えることも多いそうだが重要なリスクなので事前に知っておいたほうが良い情報。
ビジネスポートフォリオへのアクセス権限者を複数名用意する
もし仮に自分が本人認証できなかった時、単純なミスを繰り返して停止してしまった場合など意図しない制限によってビジネスアカウントなどが全部つかえなくなってしまう可能性があるので、そういった時のために全権限を持ったアカウントを自分以外の複数名で所有することが推奨される。
サポートの品質が高い
そのほか、コンバージョン設定など基礎的なことではあるが自分が気になっていて理解できなかったものなど細かな質問について、上記の複雑なアカウントの様々な利用パターン、重要な運用リスクについて常に専門用語を使わずに具体例を持ちつつ説明してくださった。今回対応頂いたのは比較的汎用的なことの窓口としてサポートされているMetaサポートプロという部門の方の対応を頂いたが、実はより高度な使用方法について窓口が設けられている。広告代理店いらんやんともおもったが、公式のマニュアルについての説明の範囲に限るという制限はあるとはしつつも、最初にサポート窓口の場所さえわからずUIで迷っていた自分からすると今回のような手厚い、しかも巨大企業や広告代理店でもなく、ほとんど広告を使ったことがないレベルでもそれを感じさせずにサポートが受けられることが驚きだった。たしかにSNS広告の知識がなくて、ITなどについてもともと苦手意識を持たれてる人には難しい作業になってしまうだろうけれど、ある程度リテラシーがあって興味がありつつもUIや専門用語で迷子になっている人にはこのサポートの存在は非常に大きいと思う。
https://www.facebook.com/business/meta-pro-team#meta-pro-team
ほかにも細かな質問で時間を頂いてしまったのだけれど、その中でも個別の運用方法というよりかは知っておかないと詰みそうな重要なことをきっと忘れてしまうので自分用の記録として残す。