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2021佐藤可士和展行ってきた

By 2021年5月7日5月 16th, 2021No Comments

テレビだったか本だったか忘れたけど佐藤可士和さんに普段消費者として触れる以外に興味をもったのが上の画像のプロジェクト。

当時ワンボックスカーが人気ひしめく中で大概の車が足元の広さが何センチだとかのスペック上の数値で凌ぎを削っていたところにワンボックスカーでこどもを乗せて楽しむ。そんなライフスタイルを全面にだした広告を出していたのを月日がたってもありありとCMを思い出したこと。

当時別に車欲しくなかったけどCMの音楽「The Beatles – Ob-La-Di, Ob-La-Da」が流れてカタコトの日本語でこどもといっしょにどこいこ〜で胸が躍っていた。踊らされていたのを思い出す。

今衝撃だったのが曲名知らなかったので検索して調べる時に「おぷらでぃおぷらだ」の耳に残っていたままを調べたらそれがそもそもの曲名になっていたのをしって驚き。誰かがそのように聞こえてて曲について書いてくれたらええなとは思ったけどまさか曲名とは。

その過程を知った頃は求人広告についての仕事をしていたのでうなづけるところもあった。

求人広告は当時すでにwebが主流で検索機能としてアルバイト領域の場合は時給や日数など具体的かつ求職者にとって重要な指標が備わっていたため、うまくその条件を変えられないかやそれらの条件を上回る広告プランの提案などが効果を出すためには必要だった。車でいうスペック部分に当てはめても聞こえた。

実際自分の関わった広告では脇道にそれつつもヒアリングシートにない情報を聞き出せると効果が出しやすかった。(魅力的なものほど本人らは当たり前だったりするので脇道それるくらいに雑談や会話の中にお宝の情報があることが多い。個人や会社の強みにも通じる話。)

営業的側面からすると条件と枠の話だけ注意が向きがちだったのでああこんな視点の力もつけたいなあと当時の自分にとって可能性を教えてもらった。

少し高揚したので会社の朝会でみんなの前で話してみるとその魅力が全然伝えられなかったのも良い今では思い出。

結果としてデザインされているブランドの多くを買ったし、イメージがよくなっていった。小手先のデザインではなく経営理念や歴史などあらゆる情報を整理し具現化されたブランドは1消費者の生活の中で明確にブランドの魅力を感じさせられていた。

今回はそんな仕事を新国立美術館で見ることに。

入館時に行列があったものの10分ほどもすれば中に入れる。

中は撮影可能だったのも驚いた。

残念ながら今はコロナの影響で展示期間が短縮されてしまった様。

迫力の展示品の数々。

本来広告とはスポンサーや作り手が自らを売り込むことを目的に作られているはずが、

この展示場では来場者自らが広告に身を寄せ足をとめて眺め想いに浸る。

芸術品との会話をしている一方で外での広告としての役割とのギャップを感じる来場者のリアクションも興味深かった。

ブランドデザインやコンセプトが大企業やすくはないだろう金額で発注を受けて実際に消費者の行動を促せる力を持つもので、アンディウォーホルのような現代アートが評価されていると両色側面を併せ持つのがこの展示会や創作物を楽しむ醍醐味なのかもしれないと思った。

もちろんここに収まり切ってはない、幼少期の絵や個人的に活動している作品、その他様々なプロジェクトや制作過程についてテキストが壁を埋める。本を読むようにヒントを掴もうと壁の前に人があつまっていた。

やはり最後印象的だったのは芸術品を商品に絵葉書のようなしたものではなく、実際に携わってた商品が出口に置かれて買えるようになっていたのもこの展示会の特色だとおもう。

楽しかった。

緊急事態宣言で中止になってしまったものの(本日さらに延長がきまった)いつかまたチャンスがあるんちゃうかなあ。