日本でジンを作っている蒸溜所が京都にある。
予約制テイスティングセミナーを京都のお店でやってたので行ってきた。
日本の古民家を改装したみたい。
1Fはバーエリアになっていていつでもここで飲める。ドリンクはジン以外にも種類があって1人でふらっと来てるお客さんも多かった。
2Fは展示スペース。眺めているとまた瓶の開発経緯やこちらの店舗の壁や細かなこだわりについてなどセミナーが終わってもスタッフの方からいろいろ教えていただいた。
セミナーのスペースはこの2階の展示スペースの奥にある。
日本クラフトジンの蒸留所として素材やブランドの観点から京都に構えたそう。
世界のジンと比較して日本という文化をどのように表現し個性とするのか、制作工程や水から始まる素材選びからかぎりのないストーリーが聞ける。
本来はブレンド後の完成品が流通するがいくつも並んだ蓋付きテイスティンググラスには使用される各素材の味が楽しめる様になっている。
素材の強さによって一緒に楽しめるだろう食事も変わったりするのがわかる。スパイスに近い印象。
日本文化を学びたい人にはとても面白いコンテンツだと思うし、海外から来る人もいるだろう中で比較的近場でこのような体験ができるのは日本人であることの贅沢さも味合うことができる。
個別に楽しんだあとは自分で好きな味わいをつくって楽しむことができる。そんなセットも今後製品化を構想しているらしく引き出しの中のセットを見る。
いろいろ教わりながら、自分で考えながら五感を使って楽しむのもいいし、たしかに本当の嗜好品ちゅうのはそれそのものが時間を贅沢にさせることがあるんやなと思える。
今ではジャパニーズウイスキーが確固たる地位を築きワインもジャパニーズワインがジャンルとして有名らしい。ほなジンはというとまだまだ黎明期だそうで、意外だったのは本場のイギリスでもジンの市場自体はまだまだ拡大傾向にあるらしい。
あんな流通するのに何年もかかる飲み物を樽入れて寝かせたり発酵させたり、ようやるなあと思っていたけれどジンはあえて樽の匂い付けなどで寝かせたりする特殊なものはあれど制作工程がどうやら短いらしいと聞いて、素材や配分ひとつでいろいろ無限の選択肢があるので市場動向と合わせて意外とスタートアップ向きな(もしくは大手酒造メーカーの新規事業向)イメージを思った。
作り手側の方の話を聞いていると抽象的な日本や京都ブランドをどのように表現するのかというところにあらゆるところにロジックがあり、最終的に今飲んでいる製品版のお酒について想起されたことを表現するとどうもお酒のロマンに欠ける表現になってしまうが、ビジネスプレゼン資料のような印象を持った。
ジンは素材選びからして他のお酒のジャンルほど決まったものがないのでいくつかロジック変えるだけでもいろいろ表現できるし、大胆になれる余白は大きい。楽しみ方も色々なので個人で楽しむのはもちろん酒造メーカーを作るのは難しくとも拘りの料理を出してる様な飲食店さんらの提供するお酒や食事に個別の工夫にも面白さがありそう。
セミナーが終わってからも楽しくて残りのジンを飲んで楽しんでいた。
ジンもさることながら日本家屋の趣を残した建物のデザインも楽しい。
終わりごろに普段なら予約しないと入れない秘密の部屋があるというので覗かせてもらうことになった。
VIP風でビンテージもののお酒もならんでる部屋だった。
このような切り口の体験を通じて日本文化とまだ少なそうなモダニズムも合わせ入れ、自分の好きなお酒で楽しめたのでとても良い経験になった。