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2019年プライベートでおもしろかったこと②

By 2020年2月4日No Comments

前回のつづき、

フットサルの大会で人数が足りなくてなんとかこさせようとしてる同級生の思惑を感じつつも、あえてその誘いにのらせてもらうことにした。

普段は個人フットサルレベル。接触プレーも推奨されないし真剣にやる人もいれば自己満足的なプレーしかしない人も含めて自由。

それと比べると社会人チームでどこかしらリーグに登録して年間試合を重ねてる人たちは基本的に全員が真剣にプレーしているという前提で凌ぎを削っている。個人フットサルの幅のあるお遊び要素とくらべると真剣に勝ち負けにこだわる競技者との差を感じている。

地元社会人リーグ・競技者志向

市リーグ =< 兵庫県ミドルリーグ < 兵庫県トップリーグ2部 < 兵庫県トップリーグ1部

芦屋市のフットサルリーグは最近は辞退者が多いため、連携がなくなったか薄くなったと聞いているが優勝チームはミドルリーグではなくて兵庫県トップリーグへの入れ替え戦の挑戦権を得られた。ただ、芦屋市リーグのメリットである試合会場が固定されていることや兵庫県リーグの上位になると社会人でありながらも週何度とチーム練習をしたり兵庫県中の会場で遠方で出る必要などチーム運営が難しいので挑戦権を得ても辞退する人たちが増えた。 そもそも入れ替え戦権を得られるようなチームは上のレベルで経験した人がペースダウンで参加してたりするので、若い上昇志向のあるチームは最初からミドルリーグに登録する気合が最近ある。

で今回よんでもらったのはトップリーグ1部のチーム。何度もいうが個人フットサル。ミドルリーグのチームとの練習試合でもぼっこぼこにされた記憶がある。でもせっかくの機会なのでいくことにした。

で、大会当日さらに血の気がひいた。

会場につくと、うまそうなやつが多い。体育会経験者ならわかるとおもうけれどオーラででてもうてある。個サルでは見ない層の人たち。

ジムで見る人たちよりかは上半身は細い。一見意外と華奢だったりするのかななんておもてると太腿が物凄い太い。自分の手の届く範囲ではあまり見ない体型やなと。若い。こんな1日(ワンデー)の大会で強そうなチームばかり集まることがあるんやなあと思てると。どうもおかしい。

実はこの大会はある程度の実績のあるチームではないと誘われない大会だそうで、よく自分が見るようなサイトで参加チームを公募してる大会ではなかった。兵庫県トップリーグで遊びだと心を決してきたのに、参加チームは兵庫県トップリーグ1部よりも強いチームが各地から参加してきていた。

兵庫県トップリーグ < 関西リーグ < Fリーグ =< フットサル日本代表

地方社会人リーグの最高峰。プロを目指す人やスポンサーがついてるチームもある。中部地方や他のエリアからの参加者もいる。おい聞いてた話とちゃう。自分はフットサルもサッカーもほとんどみないがそれでも見た頃がある最近までフットサルプロ選手、元日本代表の選手がいるチームもおる。いやあかんやろ。

その人らでさえ試合が始まってすぐ「ガチやな」とベンチで笑いながら確認し合っていたがい実際にプレーは本気でしていた。とんでもないところに来てしまった。参加するのを躊躇うチーム以上のクラスで、去年も勝つのはとても難しかったと(参加資格があるだけでもすごい)。

ちゃうねん。俺いつもやってるの個サルやねん。

1試合目。大学生。関西リーグ。

いや、大学生の体育会て、毎日死ぬほどやってるやつやん。その大学サッカー部とか部員半分以上全国レベルの高校生推薦でとってるところやん。

開始2,3分で足がもげた。ついていけないので常に倒れ込みながら体投げ出しながらのプレー。

味方の動き方も全然わからないし、相手はさらに控えがごっそり超フレッシュな大学生が見たとこもない効率的な個人プレーと連携で畳み掛けてくる。それでも参加させてもらったチームの人たちは即席に近いチームでありながらも個人個人では相手を上回ることもあるのですごいなあと。

2試合目くらいからやっと気づき出したが、周りの人たちがうまいと常にパスコースを作ってくれるのでレベルが高いからこそやりやすい面もあるのだなというのは嬉しい発見だった。

ただ、総じて試合観戦をしてると外から見てるだけでももどしそうになる。

フットサルは限られたスペースを10人で使うため、いかに「スペースを作るか」が鍵になる。

相手の背中の死角に隠れれば、その裏の相手チームにとって致命的なスペースを利用できるし、それを嫌う相手が死角には隠れさ狭いと動けば下がった分、相手の目の前に一瞬のスペースができる。

フットサルを専門的に練習してる人は常にその動きを個人と複数人とで意図的に仕掛ける。いわばそれぞれの「はめ技」の連続。

個人フットサルだとそもそもが競技性のフットサルと比べるとディフェンス力も低いので、わざわざスペースを作る必要はない。それでもその日のレベルが上がったときにはその工夫ができる人は経験者かかなりセンスのいい人。一回のフェイクでも足腰に負担がくるので走り慣れてないとなかなかできない。

だからそのフェイクの動きを入れるだけすごいし、チームにいればやりやすいと感じるのが普段のレベル。この日の参加者はそのフェイクを大袈裟じゃなく一瞬で3〜5回くらいいれてる。相手を抜き去ったように見えてもディフェンスのレベルが高いので追いつく。そこまで見通して次のプレーにはいると、常に先の先の先の読み合い。

数十センチ先の相手のマークをつくのさえ困難な世界。見てるだけで吐きそうになるのはそのせい。無尽蔵の体力と気力と駆け引きを休まずに続ける。ディフェンスも前線から100パーセントでボールを追い回して取り切る。接触プレーでドゴーンドガーンという音が会場に鳴り響いてる。

目で追うのが大変。

既視感。

これや。

延々子どもの頃に見させられた、ドラゴンボールの戦闘シーン。

あまりの速さに音だけ鳴り響く、子どもながらに夕食どき作画が楽さや時間稼ぎを感じたこのシーン。

これが目の前で繰り広げられている。

参加者のレベル、元日本代表選手やプロ選手が本気を出して戦っているところからして事実上プロを除く最高レベルといってもいいんじゃないだろうか。

あと感動できたのは、全員が真剣に自分の全力を出して闘うこと以外は考えてないということ。

普段真剣にやる人が一人でも増えるとやっぱ楽しいなあなんて個人フットサルでプレーしてる身からすると、そんな話題や思いが出るはずもない世界で、その日に頑張るというだけでなく、それぞれがずっっと過去努力し続けたレベルの先にその場で自分やチームのために100以上の力を出す。大会に参加してる全員がその前提で戦っていた。

自分がすげえなあなんて眺めてる駆け引きも近くでよく観察すると、一歩、半歩相手に近づくためだけに、味方にパスコースを作るためだけに、肺が張り引き裂けそうな呼吸音で培った技術だけでなく体力と気力とを総動員させて純粋に闘う姿が男としてかっこいいなと思わされた。

口だけうごかしたり自分が特別うまいと勘違いして全然走らない下手くそなやつに普段イライラしてしまう自分も結局同じ世界にいて自分の甘さや次元の違う世界の存在を知り脱帽した。イケメンやしうまいし。これがカッコよくなくて何がカッコええねん。

あと気ぃつけなあかんなとおもったのはこのフットサルの社会人でみんなこんな頑張っててどのスポーツの分野にもこのレベルでしのぎを削ってる人たちがいること。またスポーツだけではなく趣味でも仕事でも真剣に打ち込む人たちがいるということ、そういった人たちの価値を自分自身のレベルの低さで見誤ってしまいかねないこと。そうならないように注意をはらい敬意を持つことや、環境を選ぶこと、環境にかかわらず真剣にやること。など

味方チームや相手選手への敬意はまた自分の誇りも感じさせてくれる。

こういった思いは参加させてもらってなければ得られなかった感想。

悩みながらも念願だったことや実際に参加しなければ得られない経験値が欲しくて参加し、個人フットサルから当日血の気の引くレベルぶっ飛びすぎの高さに圧倒されたけれど、結果大変良い刺激を頂くことができ、自分の出来とは全く別に感謝することができた。

参加したチームの人手不足は解消されず翌1月にまた練習試合に呼んでもらい(やっぱレベルの差が悔しい感想)、練習にもお誘い頂いたので時々は刺激を得に行かせてもらおうと思う。