
長野旅で最高の経験の一つが人生初のカヌーだった。
たしか平日に行ったかでツアーに予約して向かうとその日は自分一人でガイドの方と二人でいろいろと教わった。
人生初カヌーで自分の想像内カヌーは急流下のようなものでよくひっくり返る。その練習からかと思いつつ緊張して向かうと熟練ガイドさんからはその日のカヌーについてめったにひっくり返るものではないとのこと。ある程度なら荷物も持ち込んでも良いと。乗り降りのサポート実際カヌーは最高だった。
ロケーションやガイドさんに恵まれつつ湖の上に浮いているだけで楽しかったのが大きな発見だった。
ぷかぷかと大空の下で水に揺れる。腰の位置にある水面が続きチカチカと光を照らす。
こういった新しい経験の刺激や普段見ているつもりのものでも視点を変えた楽しさがあることを知ったので地元に帰って近くでこのような経験ができる場所がないかを知りたくなった。
芦屋には泳げる海浜浴場はないがカヌーやマリンスポーツ系の施設がある。調べてみるとあるではないか。「兵庫県立海洋体育館(芦屋マリンセンター)」がしかも地元の芦屋の浜にある。今まで兵庫県立の海洋体育館があるなんてことは全然知らずに生きてきた。
さらに驚いたのはカヌーが1時間350円で借りれてしまう。
カヌーどころかヨットなども借りれるらしくそれでも1時間600円程度。
ヨットはハードルは高いもののカナディアンカヌーなら2~3人乗れる。
これは行かねばなるまい。感染症の規制が緩んでからまたレンタルできるようになっていたのを見計らって予約。


到着。駐輪場あり。いちおう駐車場もつかっていいみたい。
受付でA4用紙大の申込書を書いてレンタル料をお支払い。
施設奥を進み一旦外にでて海側の施設で更衣室・トイレ・シャワー・コインロッカーのある施設に向かう。コインロッカーはたしか返金されるパターンありがたし。
準備利用方法
さらに海側にいくとレンタルの開始時間と返却後に時間を記入する受付がある。
行ったのは平日夕方で学生さんが部活で多くいた。
初めての利用であることを伝えて利用方法や行ったらあかん範囲を確認。
万一に落ちた時は見張りをしてくれてるスタッフさんが助けにきてくれるらしい。
そんな可能性もあるんや。





出艇

手前の黒い蓋を開けると荷物がいれられるスペースがある。海に向かって下りになっており、ぎりぎりまで持って行ってカヌーを下ろした後台車を横に避ける。
ごく簡単な作業なものの言われた説明を思い出しながらやっており、海に向かってカヌーを出す準備をしたこともなく内心かなりおどおどしながらやってる。入水の精神的ハードルは意外に高い。
長野の時に大して濡れたイメージがなかったので暑かったし長袖で靴下履いてきたけど舐めてた。あれは初心者のツアーで乗り降りを手伝ってくれる人がいたからなのと、濡れた記憶も置いてきたみたい。
カヌーが陸に置いて発進できるわけはなく水に浮かべたらそりゃ足は濡れる。
ぷかぷか太陽の元を浮かぶ予定だったので日除けのために長袖にした。パドルを上げ下げするたびに水が滴り長袖からわきにかけてすぐびしょびしょになった。
まあこれも経験。新しいものほど痛いおもい含め実体験を通じて学ぶのがはやい。

進めー。進んでないかもしれないけどまずは漕ぐ。あの入水エリアで浮かぶのは面白くない。

振り向いてみた。出廷エリアが真ん中にある。遠くに感じた。ばしゃばしゃと漕ぐ音が止むとパシャ。パシャと波の音が聞こえる。海ではないので岸に囲まれてそれぞれに建物や高速道路に囲まれたエリア。
エリアの端までいけても自分の力だと時間内に戻る心配あったのとそういうスプリントではなく、ただ外に出る機会がなく気分転換にきたのでこの辺りで漂うことにする。

でも海側から芦屋の街を眺めると知らないエリアがあってビーチっぽいエリアや川の終わりなど、目的なく暇つぶしでゲーム世界(64)で新しいエリアを見つけた感覚に近い。頭を地面に向けて股の間から世界を逆さにして眺めてたころも思い出す。
自由度といえば安全かつ施設から観察できる範囲なのでそこまで高くはない。自然に囲まれているわけではなないのでリゾート感覚で乗るのとも違う。でもカヌーで一人海に浮かべることや非日常をこれだけ簡単にしかも近所で味わえるのはやはり贅沢なことだと思う。
エリアの外から帰ってきてる様子の人たちもいたので、言われているエリアの外の河川でカヌーをみかけることもあり、レンタルではなく自分でやってる人であればいけるかもしれない。置艇もできるそうなのでそれに関係あるのかも。また講習会も随時開催しているので深掘り要素もあるみたい。
地元民として今まで知らずにいたけどぜひおすすめしたい。
兵庫県立海洋体育館 ASHIYA MARINE CENTER