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Society

民間軍事会社とは?ただその問いかけに驚いた話

By 2022年11月19日No Comments

少し前、ある国際情勢など精通した専門家が「民間軍事会社とは?」と言われた。

話の前後からしてはっとした。同時に混乱した。

今までその言葉に疑問が湧いたことがなかったのに、とてもシンプルな言葉に始めて慌てた。質問の意図と今まで普通に受け入れていた状態にも疑問が湧き起こったのだ。

民間軍事会社といえば、民間が軍事行動をサービスとして提供している。という話。それ以上でもそれ以下でもなかったので言葉通りに認識していた。

今もその時と変わらずに知識が一切増えたわけではなく、熟語の意味を知るだけにかわりがないが、その方がそのセリフを話の最後に持ってきた時に後ろからどつかれたような思いだった。

ここでその前後も詳細に書ければよかったのだけれど残念ながら覚えてない。

じゃあなぜそのショックを受けたのかというラインだけを思い出すに、その方は中東や紛争地について詳しくそういったエリアでの情勢や状況からどのようなことが大事かを説明されていた流れだったと思う。

民間軍事会社や警備会社に頼むとしてもレベルの違いやその情勢に詳しいかどうか、また競合間でのやりとり、向き不向きや統治する政府との相性などなど、専門家からすれば武器もった強い人に警護してもらえたらOKというわけではない。

そして政府との相性といえば、民間軍事会社は営利団体なわけだから政府に敵対する組織と一緒に戦っていたりするのだ。そりゃ相性レベルでは済まされない。出禁になっている場合もあればそれを知らずに雇っていれば雇い主であるあなたはその国や組織からどのように判断されるだろうか?

そうやって殺し合うだけではなくその国の転覆や乗っ取りの作戦や戦争にも営利目的で介入する。特異なようでも最大顧客には世界大国の存在もあり、本来自らの意思で目的を達成しようにも国民からの反対があれば軍を送り込むことが難しい、被害がでればその風はますます強くなるので平和を重んじ声高に叫ぶ先進国でもスタンダートであり現在の戦争もその例に漏れない。

でここからが大事なものの、当時の言葉が全然思い出せずニュアンスになるのが心苦しいが、その方が続けたのは、かの第二次世界大戦や紛争、人を殺し合うことが正当化されるような状況は本来あってはならない。それでも家族や自分を守るためやむに止まれずに、または目的を持って残忍たる武力行使などを行えるのは国際法や国が主体である時のみに本来許されるもの。

民間軍事会社とは?

というような流れだったとおもう。民間軍事会社の活用や営利団体であることの細かな実情と私や一般的に知られた単語であるように世の中に普通に溶け込んでいるしむしろ主役の面もある。でも本来命を奪う。にはそれ相応の理由があるはず。負けるとわかっても戦うのは家族や信条宗教のためであったり。許されないその状況ではあるが強いて言えばそれはその主体であったり国であるはずが。営利を目的とした民間軍事会社が当たり前のように存在することを会話の最後に笑顔でそのセリフで終わらせた時にショックを受けて瞬間言葉を失った。

あれ???ほんまや。それありやったら。。なんでもありやん。

人は殺めてはいけないし他国の侵略だって本来したあかんと教わって暮らしている人がほとんどのはず。民間?軍事?相反するはずの二つの言葉が並んでいてアウトソーシングという今風でビジネスライクな認識でいたけれど、国を超えたその世界規模の巨大な軍事会社の本社はアメリカやイギリスにいくつもあったりする。

おもてたんとちゃう。

とても印象深い映画の一つで今なおレビューや評価の高い2005年ニコラスケイジ主演「ロード・オブ・ウォー」も思い出すところ、見た人ならなんのことかわかるはず。

最近は政治関連に少し興味を持って見てみても、現実の方がはるかに規模が大きかったりドラマや映画のフィクションでさえ遠く及ばずちんけなものだと感じさせられてしまうことがある。

深く見ると負担もあるので距離感とそれこそフィクションやドラマのつもりで観察するようにしている。今回もメディアの露出量に比例して主要キャラなどを認識してしまうが、メディアではあまり表出しないが世の中の動向の中ではかなりの重役を担っているだろう少なくとも端役ではない存在として触れてみた。現実として彼らのような存在がいなければ国際支援や経済活動の進出が難しいという側面もある。

民間軍事会社。何気ない単純な言葉が視点によって異様さを放ったという驚きの話。うろ覚えなのと伝えたいショックという部分が伝わってるかは微妙やけど、少しでも共有できるところがあれば幸いである。