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Society

カニエウェストが買収合意をしたという「Parler」について軽く調べてみる

By 2022年11月5日11月 10th, 2022No Comments

今日は少し政治ネタに触れてみたいとおもう

ただし政治については疎くカニエウエストが有名ラッパーでありいくつかの曲を聞いたことがあるという知識レベルである記事にが目に入いり気になったので記録がてら調べてみる。

『カニエ・ウェスト、右翼系SNS「Parler」の買収に合意』CNET JAPAN

https://japan.cnet.com/article/35194739/

アーティストのKanye West氏(現在は正式に「Ye」に改名)がまもなく、ソーシャルメディア企業を保有する可能性がある。Ye氏は右派寄りのソーシャルメディアプラットフォーム「Parler」を買収することで合意したと、同サイトを運営するParlement Technologiesが米国時間10月17日に発表した。

右や左やとなかなか刺激的な内容。最近ではイーロンマスクがTwitter社を買収し話題になった。一方このPalerはTwitterと似たSNSでトランプ前大統領やTwitterでアカウント停止を食らった人たちの多くが流れ利用している右翼系メディアといわれている。

カニエウェストは超有名ラッパーであること以外にファッションや多くのビジネスを手掛け年収といえば160億円とも言われている。たしか前回の大統領選挙にも出馬してたはず。そんな彼は以前から過激発言をしてきたが最近はスポンサー契約もどんどん打ち切られているらしい。でさらにこのニュース。

当時現役の、しかも世界一の大国であるアメリカの大統領がSNSBanをくらっていく様には驚いたけどその行き着く先がこのPalerであることは凍結の情報とともになんとなく耳に入っていた。Twitterは使ったこともあるしなんとなく知ってるけど、ほなそのPalerってどんなアプリでどんな人らがやってるんやろうと軽く調べてみることに。

テレビの影響力は以前大きいものの、SNSなどのネットの台頭により影響力が下がっているともいわれている昨今。世論に大きな影響を与えうる、実際には中東などを代表とした国を転覆する原動力になっているともマスメディアで言われているほどのものが特定の人物の買収を可能としTwitterやこのPalerのように実現しているのがテレビ電波は公共のもの→テレビやメディアは特定の人の所有物ではなく公共性の高いものであるべきだ。と実際はどうであるかは別として何度も聞いてきた身としてはどこか不思議な感覚を覚える。何か裏があるのかと勘ぐってみてもありていのことしか思いつかない。

企業データベースCrunch Base(CB)によるとParlerは2018年創業の非上場営利企業でアメリカのテネシー州にある。3回に分けて36.3Mドル(他の記事では56Mドル)の資金調達をしていて設立者はレベッカマーサー。CBでは肩書きは共同創業者となっていた。CEOはジョージ・ファーマー。

ここからそれぞれの人物を見てみるとアメリカの映画ドラマよろしく影響力も資金力もすごいボス級のキャラクターが出てくる。たしかに漫画やドラマでシーズンの終わりに実は敵役とされてた人の影にはもっと大きな黒幕がいて。っていう胸熱の展開があるけど、実際問題現実社会にも、てか現実社会にこそ居て然るべきよね。フィクサーでもなんでもないほど有名人みたいなんやけど影響力のある有名人といえばタレントくらいしか知らないもので。ほんで最初の投資家としてリストされ、創業者でもあるレベッカマーサー。父のロバートとともにトランプ政権を支持していた。なるへそ、トランプ前大統領が移動してきたつながりも頷ける。

なんでそんなお金あるんやろうというと、財団の理事長を務めていてその財団というのがマーサー財団。マーサー財団の設立者が父親のロバートマーサー。ほなこの人は?

ロバート・リロイ・マーサー: Robert Leroy Mercer、1946年7月11日 – )は、ボブ・マーサーの名の方でよく知られているが、アメリカ計算機科学者、初期の人工知能の開発者、ヘッジファンド「ルネッサンス・テクノロジーズ」の元共同CEO、マーサー財団設立者。アメリカ共和党保守派への多額資金提供者であり、コーク兄弟に並ぶ影響力を持つ[1]。娘はマーサー財団理事長のレベッカ・マーサー

ロバートはIBMのコンピューター技師だった[2]。その後、ルネッサンス・テクノロジーズを立ち上げ、運用資産250億ドル(約2兆7500億円)の大手ヘッジファンドに成長させた[2]

イギリスブレグジットへの主要な資金提供者であり、ブライトバート・ニュースや2016年のドナルド・トランプ大統領選挙キャンペーンのようなアメリカの保守系政治運動を支持する組織への主要な資金提供者である。彼はメイク・アメリカ・ナンバー1政治行動委員会(Make America Number 1 super PAC)への主要な後援者である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC

数字がもうわけわからん。ただなんとなーくルネッサンステクノロジーを聞いたことが、それに驚いたのは金額の大きさだけでなく「コーク兄弟」に並ぶ影響力を持つ。コーク兄弟も実際どんな人なのかは知らないが政治に疎い自分でもものすごい影響力を持つ人たちであると以前聞いたことがあったので特定の政治家のスポンサーレベルではなく政治の方向性そのものに直接的かつ大きな力を持つ人だろうことがわかる。ふむふむ。それにブレグジットはこの保守系政治運動家側の運動やったのか。完全に保守=ブレグジットとみるのは早計やけど主流波もしくはそれに近いと考えて良さそう。なあるほど〜。トランプだけではなくティーパーティ運動でもトップクラスの勢力でコーク兄弟の名前以外の背景も知っとかなあかんけどこのルネッサンステクノロジーやマーサー家もアメリカ政治の主要登場メンバーとして今後頭に置いておいた方が良さそう。

自分が普段ニュースで見る事象・現象だとおもっていた事柄の裏側の主要メンバーの面々がバイネームで出てくるのにドラマのような展開を感じる。でも少し調べて見れば社会的地位があり英語でさえあればいっぱい情報や記事はでてくる。英語か日本語かで大きく違うだろうし、日本のメディアというフィルターが入っていることも学のないワイだけでなく一般的に知られてない要因でもあるだろう。

それに固有名詞が組織や人物で出てくるということはそこから調べることができるし芋づる式にでてくることがある。

CEOのジョージファーマーを調べてみるとぱっと見日本語の情報は少ない。wikiには同姓同名の候補が挙がるものの出てこない。検索してみるとセレブリティの情報サイトにCandace Owensの夫として出てきていた。キャリアはファンドマネージャーなどの金融セクター、クランチベースにでてくる有名アプリのCEOだけれどもLinkdinのリンクは繋がれていなかった、どうやらその奥さんのキャンディス・オーウェンズを支持し、またキャンディス・オーウェンズはトランプ支持者としてとても有名な政治評論家だそう。ただ国籍はイギリスでアメリカではない。有名な奥さんの方はどんな人やろう。

キャンディス・アンバー・オーウェンズ・ファーマー英語: Candace Amber Owens Farmer, 1989年4月29日 – )は、アメリカの保守系の作家、政治評論家、政治活動家である。当初はドナルド・トランプ大統領や共和党に批判的であったが、その後、支持に転じた。ブラック・ライヴズ・マター民主党には批判的である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%BA

ブラックライブズマターに反対するアフリカ系著名政治評論家。女性。ん??

と最近のカニエウェストが大バッシングを受ける決定的なきっかけとして紹介されるのがどうやらあるTシャツを着たことらしいのだけれど、たしかその時に同じデザインの色違いTシャツ着て一緒に写ってた人ちゃうかな?と調べてみるとどうやら同一人物のよう。つまり、カニエウエスト大事件の隣にいたのはPalerのCEOの奥さんでありとても親しい関係だろうことがわかる。

もともとの設立者からユーザーから政治的立場がかなりはっきりとしていたところに特定の人物の買収合意にビジネス以外の不思議さを感じていたけれどPalerの場合はカニエとPaler主要メンバーとの政治的立場は一緒なのかは調べていかないとわからないけれど重要なツールの売買を信頼し成立されられるほどかなり似ているのだろう。まだ合意だから話題作りで(中間選挙時期とも被るし)終わる可能性もあるだろうけど。もっとも自分はイーロンマスクにも話題作りで終わると思っていたが違った。

もうちょっと続く。

このキャンディス・オーウェンズの英語wikiでは関係者としてバロン・ファーマー・マイケル・ファーマーがでてくる。こちらはだんなのお父さんでwikiにもでてくる。イギリスの貴族院議員。てか初めてしったけどイギリス議会は両院制で、上院(貴族院)と下院(庶民院)から構成されていて、貴族院は貴族で構成され終身任期制らしい。たしかに名前にバロン(男爵)の名前がある。同じ上院下院でも全然違うのやなあ、日本の議会制度すら頭にはいってないけど。彼はかつて金融セクターで保守派でこれまたブレグジット支持派。4歳のころ金属商人だった父親はアルコール依存症で亡くなり、18歳から働き始めその後メタルヘッジファンド(縁なのか)のRedkiteの創業パートナーになっている。

ここでもブレグジットが出てくる。しイギリスの当事者である家族が登場人物として出てくる。またこちらも金融市場と縁のある人たちである。保守派・右翼・ナショナリズムというのは各国個別で土着地域性あるものだという認識でいたが、世界の高い政治レベルでは国を超えて繋がり影響・協力し合っているものなのかもしれない。

アプリのデータを見てみるとなんのこっちゃわけわからんかったのが、CBではサービスのトラフィックがどんな国からのアクセスがあるのかをSEMrushというサービスを通じて見るところができる欄があり、さぞアメリカで盛り上がってるアプリなのだろうとおもったら全体の2位9%しかおらずアメリカでは使われているアプリの順位も23,119と低く狭い界隈だろうことがわかる。1位がなんとオランダの88%オランダ国内でも317位を位置しランクが高いのはアメリカと比べてサービスが多くないだろうことも一因と考えるが、今まででてきたKanyeやトランプ前大統領がいるアメリカのユーザーよりも多いのには説明がつかず見てるサービス間違えたかな?DoS攻撃かなんかかな?と思った。最近の月次ユーザーが100%超えて伸びてるあたり時期的に確証はないがこれかなと思い付いたのはオランダの農家デモがかなり盛んだった時がある。あれも確か保守派と分別される人たちの活動で、世界の事件やニュースを扱ったサイトでもオランダ農家のデモのアクセスは非常に多かった記憶がある。原因を調べてみると小さなそのサイトでも主要メディアが取り扱わないので検索上位に位置され需要に対して供給が他のニュースと比べて圧倒的に少なかったのだろうと記憶している。これだけ明確な数字なので探せば確証は得られそうだけれど今はもうある程度合点が入ってるので1人納得している。こちらもイギリスアメリカだけではなく海を超えて繋がり影響し合っている例ともいえそう。そういう意味では他の国の使用頻度や伸び率でこのようなメディアには表出しにくい情報を捉えることもできそう。

ほか、Parlerはひとつだけ「Dynascale」という企業を2022年9月買収していて、データーセンターを自前で用意し展開していく構え。以前はインフラ面でいろいろ苦労していたのがあるみたい。

とまあいろいろ、繋がりやドラマを見進めるようなつもりで調べいていったけれど終わりがないのでこのへんでやめておく。タイトルレベルでしか軽く触ってないけれど手を取り合っている登場人物の間でも主義主張やキャリアで矛盾するものがあり、自分が知らないだけで矛盾はしてないのかもしれないし、誰かが嘘をついているのかもしれないのでどこまで本当なのかはわからない。

2022年9月は買収と同時に資金調達もし攻めの姿勢を見せつつも、中間選挙時期にありながら外部のデータで正確ではないとはいえアメリカユーザーの月次増加割合が4.26%となっているあたりにも今回の事柄(金額は現時点では公表されていない)の背景や変調について考えてみたりメディアとは違った目線で情勢を眺めるきっかけになった。