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Artmovie

年始の黒澤映画

By 2018年1月1日No Comments

明けましておめでとうございます!

元旦の澄んだ日の丸のごとく

本年もみなさまの晴れやかに しなやかに 健やかで 美しく輝かしい一年になりますことを祈っております ^0^ /

 

といつになく爽やかに挨拶めいたことをいったところで、

本日のネタは黒澤映画。見たことあります?

自分は見るまでチャンバラ映画とか堅苦しい時代劇、大河系、

などその時手がとどく範囲でのテレビドラマや時々目にする昔の白黒映像をイメージしていて

ずっと嫌厭してきました。

それでも映画をいくつか見てるとどうも気になる映画が減ってきていたこと。

またずっっと引っかかっていた、自分の面白いと思う、誰も知ってる世界的な監督たちが皆、黒澤映画を讃えていたこと。

尊敬だけでなく、今も多くの名作のモチーフになっていたりする。今アカデミー賞取れる人っておるっけなあと。

例えばスターウォーズのジョージ・ルーカス。スティーブン・スピルバーグはなんや、もう名作ばっかでどれが代表作かもはやわからん。ゴッドファーザーのフランシス・フォード・コッポラ。宮崎駿まで。

どれもが時代。年齢。国。全てを超える名作をつくった時空レベルの巨匠たち。

日本でそんな情報を見ると「またリップサービスか」とも思わなくもないが、どうもそうでないみたい。

世界的な賞を受賞し、師と仰ぐスピールバーグとジョージルーカスが誰もが最高の映画人と認める人に贈るとして、アカデミー特別名誉賞でが送られる。

上記の映画監督や映画の名前を知っていても黒澤映画を見たことがない人は多いのでは。

黒澤監督ってあのサングラスと怖そうな感じがthe巨匠感もあって、若い世代にも生理的に避けがちだったりするのかなとすこし本気でおもったりする。

ほんで学生のころか社会人になってからか忘れたけど自分もおそるおそる暇と好奇心さとに戦いながら観ることにした。

子供の頃の夏休みに見た「夢」のシーンはまだ頭に呼び起こせることも微かな興味を繋いだ。

 

むーーっちゃおすすめです。

 

ほんま、よくあのテレビでやってる時代劇をイメージしてるのは自分だけちゃうんちゃうかなあ。

もう次元が違う。

普通におもろい。

一個当時の日本人と今の日本人とに黒澤映画の評価の断絶があるとすれば、今と過去の作品への期待値の低さと、あと字幕付きで見るのはおすすめポイントとしても大きいかもしれない。

当時の日本語でも昔の言葉や人の名前などが少し聞き取りにくいのと、早口だったり漢字で読みとったり、登場人物が多いため自分にとっては欠かせなかった。

時代劇だと真ん中でやいやい主人公が刀もって舞ってると勝手に周りが倒れていくやつが思い浮かぶが、

そこには本当に死と恐怖に飲み込まれて打ち震えながら刀を強く歯を食いしばりながら握りしめる人たちが描かれている。

他のある作品でのシーンでは刀を持つものの両手を地面につきながら逃げ転げ回りながらなんとか生きながらえようとするシーンなど。

おすすめとかいいながら数作品しかみたことないけど、時代設定などを超えてそれぞれの作品に通じるのは人間の良い面だけでなく、一瞬見せる人間の底意地の汚さというか上のような映像的なものでなくて内面的なものでウッと気持ち的に咄嗟に目を背けたくなるようなシーンもある。その気持ち悪さはとんでもない狂気ではなく誰しもが持ちうるすぐそばにある感情だったりする。人間そのものを映し出していたように思う。

当時の俳優もすごい味のある人ばかりで、キャラ立ちしてるから漫画とか普段読む人でも楽しめるのでは。かといってみんながみんな演技がうまいかといえばそうでない人もいる。それでも迫力や緊迫感があって、どうやら重要な人物にも意図的に素人をいれることがあるらしい。

理由までは掘れてないんやけど、その話を聞いて、たしかに、普段の生活で周りに役者だといえるほどに様になる人や絵になる人もいるけどそんな人ばかりちゃうなあ。と喋り上手でない辿々しい人やいろんな種類の人が現実にいる。また作品の幅も大時代劇から町医者や市役所の話など幅がひろい。『どですかでん』はなんと表現したらよいのか。

ハリウッドのリメイク版もお金かけてだされてるみたいやけど。別もんでした。

絵コンテからこだわるように芸術的な表現を見れば見るほど、今のこの鮮烈な色彩の時代に黒澤監督の映画があったらどんなだったろうと思っても仕方のないことを考えてしまう。

日本の過去の映画に、今も迫力を損なわない本物の映画がありました。興味があったり名前だけ知ってたけどまだご覧になってない方などはぜひおすすめです。まずは代表作の7人の侍で良いのではないかと。

字幕設定で日本語にできます。
 

 

それではまた 🙂

 

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