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MR.ROBOTseason4ついに始まって終わってまう

By 2019年10月6日 No Comments

自分の中で現役ドラマトップ3に確実に食い込んでくるドラマ。

クライムサスペンス、政治、映像美、音楽、今日のテクノロジーや実際のハッキング手法、狂気とアート。

自分が刺激的だと思う映画に求める要素が盛りだくさん。共感する人はかんなりおすすめの最強クラスドラマ。

世間的に幸せを謳いつつつも実際は貧富の差が生まれそのほとんどがローンに苦しめられる人々、信用経済社会で一部の人が搾取する世界にハッカー集団が戦う構造。

世の中の権力と違法行為によって戦うクラッカー集団という既得権側の設定もなかなかリアルで、これこんな大きなドラマでも題材にしてもてもいいんや。とタブーに直接くさびを打ち付けるテーマにも最初唸らされたが、斬新な映像カットと色彩でストーリーが進みつつさらに、主人公は天才的クラッカーでありながら精神病を患っていて、薬漬けで現実と妄想の世界を彷徨いながら物語が進むのだが、客観的描写ではなく精神を患ってる最中の彼の世界もがっつり表現してくるので振れ幅が大きく消化不良になるくらいに我が道を進む。

だが、そんな精神病を患う主人公もまた経済格差が生まれた歪にみえる現実社会に天才的ITスキルを持ち合わせている点が現実世界の象徴のようにも思える。強めのパンチラインに実力派俳優や新しい映像表現加わると飛び抜けたフィクション要素にも惹きつけられてしまう。きっと今のアメリカ大統領が選ばれたように、アメリカ国民の多くの共感や支持があってseason4までたどり着いたのだろう。俳優らの成功もあっただろうが打ち切られたんじゃないかと個人的に思うところさえある。

だいたいは映画に出てくる天才ハッカー、クラッカーといってもパソコンに向かったら魔法のように全部解決してしまう設定やったりドラゴンボールのスカウターよろしくそのUI誰が作ってんというくらい視聴者にとってわかりやすすぎる「今クラッキングしてて進捗これくらいでっせー」という下手な音楽と典型的な「ハラハラしてるシーン」を見せつけられているうちに見る気が萎えてしまう。ファンタジー要素が強くドラマの盛り上げわかりやすいツールになってしまうのは臨場感がなくなってしまうからだが、今作では現実的に使われているツールや手法が出てくる。前衛的でありながらCUI(character user interface, CUI)をメインとしたリアリティが迫力に重みを増す。

自分は普段GUI(Graphical User Interface)で何としても使いたいと思う側、Mac OSやwindowsなどグラフィックでいかに使いやすくしてるかが使い勝手で大事なんやけど、実際にCUI主義の人は現役のプログラマーの人たちにも多い。クラッキングの手法に限らずLinaxの話がでたりプロの人たちの心を掴むだろう内容がちらほら。

自分とっては当たり前のOSという概念もコアなエンジニアの人にとっては制約であり、プログラミング言語がオープソースという世界中の人々の貢献に成り立ち、高額なシステムとそのスキルと人件費によって高騰はするが建築業の建材とは違い、そのプログラミング言語やインフラは誰かの善意によって成り立っている無料の素材だったりする。

何かをパソコンに向かって作れる人たちはリベラル(政治的な意味だけでなく発想源として)な人が多く、クラッカーのようなリベラルを超えたアナーキストと金融システムの対決構造はタブーに切り込んだりリアリティが増すとより面白い。

実際その対比の象徴でもあったビットコイン関連の情報を追っていた時もmr.robotの題材と絡めたツイートもよく見られた(ちなみにもっと驚きだったのは日本のアニメ好きで世界中、界隈の中心的人物もドラゴンボールを多用していたのに驚いた。)

自分が興味を持ちつつも理解の及んでいない範囲でこのような作品がでたのは面白み以外にもまたずっと知的好奇心が刺激されるのでとても面白い。

このドラマでは映画俳優も起用しつつ主人公はシーズンが続いている中でボヘミアン・ラプソディの主人公に起用された。自分にとって精神病の天才クラッカーとしてしか知らなかった彼が巨大プロモーションがかかっている映画の主人公に抜擢されたのは驚いた。その映画は見てないがアカデミー主演男優賞をとったのはドラマで実力を見ていて驚きよりも納得感があった。

何度か見ててしんどくなった時がある。それでも展開が気になって楽しもうとしてる自分が病んでるんやないかと。でも世界的に人気だという事実は共通認識を突いてるんやろうなあと思いながら見ていた。

少しネタバレ要素になるのでまだ見てない人は注意。

はっきりとではなくグラデーションがあるものの途中から国内の既得権への闘いから敵が中国に変わっていったのは大人の事情やろうなあと思った。かっこいいアーティストやスポーツ選手を見て感動し、その人になるのが夢になるように。この主人公側の人たちへの憧れを感じた人は多いんじゃなかろうか。影響力の大きさは大作ドラマの宿命なんやろうなあと。

前シーズンがもう2年も前、ついに待った新シーズンが最終章になってしまうのが寂しい。一応アメリカでは10/6にスタートするらしい。日本では時差の問題があるのか、はたまた同時期になるのかはわからない。今書いてる時点では公開はまだやけどどのみちそろそろ。

どうせ書ききれないのでほんのさわりだけ書くつもりが、思い出すだけでもいろいろ書いてしまった。なんか思い出したらまた書こ

日本でも社会現象やタブーに切り込んだ(単なる既得権やなく一定の生々しさのある)でてきたらおもろいなー。