Skip to main content
search
0
Life

550円でマザーボードが買えたので初めてパソコン作ってみたけど失敗した話①

By 2022年3月14日3月 31st, 2022No Comments

最近分解衝動に駆られていたことと、気になったことが試したくてハードオフ(電子製品のリサイクルショップ)に行くことになった。

デジタルフォトフレームを分解したくて安いのを探していると緑色のマザーボードが置かれている。550円。安い。

マザーボード眺めてると小さくて精巧な工場のジオラマを眺めているみたいだったのでグッズとして欲しくなった。

飲みながら眺めたら面白いんじゃないかと。ラズベリーパイを触っていたせいか全く意味の分からない緑の板が少しだけわかる気がしてきたのでとりあえず籠の中に。

するとメモリも1GB550円で比較的綺麗な状態で売られている。電源も、電源コードも330円程度。ジャンク売り場の近くを回ってもそれ以上見つからなかったので流石にCPUはないのかと思い始めた頃。見つけた。揃ってしまうのではないか?USB入力端子はあるからキーボードやマウスはすでにあるし、HDMI出力ができるなら家のディスプレイでもいけるはず。

いつかハイスペックパソコンを自作したいなという願望があったのだが、おもちゃ価格で試せるのではないか、特に今はラズベリーパイが欠品していて新しいおもちゃを探してもいた。

ただ、ほんとうにパソコン知識がないのでダメ元でいくつもりだった。もし万一組み立てられたとしても数百円の寄せ集めで普段使いできるようなしろものではないわけだし。

今回体験してみたかったこと。

・前から気にはなっていたがなかなか頭に入ってこなかったパソコン基礎知識を実際に触って実体験で学ぶ。

・拾い物のパーツでパソコンを起動させるまでもっていってみたい。

・もし動けばメインのパソコンでやりづらいような実験を試せるようにしたい

・遊びたい

など。気にはなっていても全くちんぷんかんぷんの緑の板を身銭を切ることで必要性を作り学ぶ自分の中での勉強の王道をつくった。失敗も痛い傷ほど記憶にのこりやすい。

しかも合計で1万円以下5000円以下でできそうなら得られる知識は飲み代よりは資産性が高い。高めの参考書や本を買って(ゆうても安いけど)もごく一部しか覚えられないこともあるわけで。ブラウジングはさておきコマンド操作やコードの勉強(習得といかずとも体験レベルならなおさら)はラズベリーパイ程度の小さなパソコンでも十分やし、OSだって無料のものもあるのを今なら知ってるし、モニターだって大体の家庭のテレビのHDMIで行けてしまうだろうし自作でハード、OS、コーディングなどさわれたら今の時代学生の必須授業レベルの流れができそう。甥っ子たちに若いうちにその存在を体験させてもいいよなあとコーディングや自作パソコンとは無縁でずっとWindowsしかしらなかった自分と比べても思う。

で、CPU売り場で眺めてみるとピン型になっているものと平たいものがある。え、CPUってファミコンのカセットみたいにおいたらうごくんちゃうん。そんなレベルである。

マザーボードの名前もわかっておらずその時点で詰んでいる。まずCPUは2大ブランドのAMDのピン型とインテルのCPUではピンの構造が全く違う。ネット情報をスマホで調べて見た目で合いそうなやつで性能の良さそうなやつを選ぶ。店員さんにもし詳しい人がいればと聞くと店長さんらしい人がでてきてジャンクや詳しい人が本来買ってほしいとかもう半分以上コミュニケーション拒否状態、「一応はCPUとマザーボードとメモリと電源とがあればつきますが起動確認できていません。グリスもいりますし。詳しい人が買われるもので」こちらもダメもとだったし少々痛い思いをしないと頭に入ってこないのをわかっていたことと、籠の中の構成がそこまで間違ってなかったのがわかったのでとりあえず聞いて指し示したCPUを買うことにした。

ここに間違い。CPUはインテルかAMDかだけでなく、世代によって形状が異なるし、対応するマザーボードも変わってくる。もっといえばマザーボードとCPUだけでなく、マザーボードとメモリ、CPUとメモリにも相性問題があったりする。マザーボードの名前がわかってない時点で詰んでいるとはそういうことで、家に帰ってもしかしたらすぐに電源はいったりしてとか甘すぎる期待を胸にかえったが、明らかにCPUがソケットに合わないため撃沈。

あのintel coreなんちゃらとかほんまに読み方意味がわからなかったけれどもどうやら

intel core(CPUブランド名)  i7(グレード) 2000(世代)

という流れで前から目にしたまたcorei7やんとかおもってた。自分に認識では性能があがるとcore8,9,10と最新版は数字が上がるのだろうとおもっていたけど世代は後ろの番号でわかるみたい。

参考:https://student-notepc.com/cpu_how.html

グレードも廉価版やモバイル版などがある。で混乱のもとになっていたのは周波数。これが高いと処理能力が高いはずだと、一応そこまであっているんやけどもなんでグレード低い方が周波数高いのとかが全然意味がわからなかった。上記に書いているようなことでよくわからないのと興味もそこまでなかったのでそのままだったけれど重要ななのは周波数以上にコア数、スレッド数なのだそう。

それをわかって改めてみると単体の周波数は確かにグレードが低いものや世代に限らず上下がいれかわることがあるが、同世代で比べるとi5では4コア、4スレッド、グレードが低いi32コア、4スレッドになっていたりする。これはたしかに単独の周波数が同じくらいであろうとも、その個数(コア数)で2か4かでは全然ちがってくる。スレッドは同時処理できる数で結局同じ4なんかいとおもったら、1コア内で2スレッドたてるよりも1コアで1スレッドでやった方が無理なくパフォーマンスも高くなるそう。なるほどと。意味わからん数字の見方とグレードなりのちがいが頭の中にやっと入ってきた。ゆうても適当に覚えて書いてるので正確な情報はご自身で確認されたし。

とにもかくにも、購入時の「マザーボードがあれば好きなパーツ組み合わせてパソコンできるんちゃうん」は誤りであることを痛感。

世代世代の各パーツの競演に進化あったのだなと。ただその流れを理解するほどAppleシリコンのインパクトがいかにすごいかに頭は追いついていないけれど驚いている。

マザーボードの情報を調べるとメモリはなんとかいけるっぽい、予算の半分以上をしめる使えなくなったCPUをなんとか同額でメルカリで売れないかとみるとだ1000円は確実にきって数百円レベル。別にハードオフ安いわけちゃうんやなあと、本来組み立てに必要だったHDDも中古でなのに割高だったし、1GBのUSBメモリが550円で売られたりしていた。1000円だせば数十GBは新品でも堅いご時世(https://amzn.to/3tSvTyy)きっとハードオフやリサイクルショップよりもその方が高く売れるからもあるんでしょう。あとメルカリなら売り手(使い手)による直前までの動作確認情報がのってたりするので確かだとはいいきれないものの、リサイクルショップでただジャンク品としてブラックボックス化されているものよりは大事な情報がついていたりするのを知れた。

CPUは純粋にミスだったけれどまだこのまま試せる部品はあるのは救い。何よりとてもよい経験と学びになった。本当は支払いを済ませたあとにお会計と買い物袋にCPUが入っておらずそのまま帰ろうとしていたところわざわざ店外まで店員さんがおいかけて改めて購入させてくれたことをいま思えば早くあのまま帰ればよかったと後悔している。まあ実際出費分の比率が高いもののパソコンの基礎のキ。とCPUだけに核心部分についての学びが得られた回だといえる。

一応楽しくはあるのでめげずに今回のマザーボードに対応している(はず)のCPUをメルカリでさっそく買ってみた。なので一応続きはある。仕様上でもし全てうまくいっても壊れている、起動しないオチがあるけれど。

今回学べたこと

・パソコンパーツには世代と相性がある

・パソコンパーツではCPUが高い

・マザーボードやCPUの公式の仕様を確認すべし

・ハードオフは安くない(時たま掘り出しものがある)

・店員さんはそこまで詳しくない(ひとつ前の学べた理由にもつながる)

・Appleシリコンがえぐい

・メルカリでリサイクルショップ仕入れ価格で買えるし使用状況や周辺の情報が得られることがある。

んなものんかなあ。参考リンクなどはまた気が向いたら追記するやも。