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ある日の国を護る人との立ちばなし

By 2017年12月23日12月 25th, 2017No Comments

ジムでぼけーと昼さがりに立っていた時、

来てはる人は2、3人でガラーんとしていた。

そんな中、トレーニングを噛みしめるようにマシーンの間を移動している男性がいた。

ジムにいてお客さんがいても、自分が声をかけられるのもあまり好きではないし、

常連さんなどは効果的か以前に習慣化とされている人もいるので、きっかけがなければこちらから話しかけないでと清掃していたりしなかったりする。

そんな時にマシーンの使い方を聞かれて、見るからに健康そうで普段からトレーニングされていそうな方だったので聞かれたことを意外に感じつつも、特徴のあるマシーンだったのでぱっとその方の扱っていた重りを変えずに使い方を説明しようとしたときに、思っていたよりおもりが重くて驚いた。

その重さを感じてから改めてその方と話てみると鍛えている屈強な感じがだんだんと伝わって来た。ほんでそこからの話を覚えてるわけではないんやけど、たしか船に乗っておられると。

ふむふむ。けっこう神戸には船の学校があって資格や免許を取りに全国から集まったりして、一定期間で滞在される方がジムを見つけてトレーニングにくることがあるのでそのパターンかと漁船を思い浮かべながら思いながら話を聞いていた。鍛えてはることやトレーニング歴が長いことはわかったのでそのことについて訊ねてみると、普段から船の中にトレーニングルームとマシーンがあるのでよく使っている。とのこと。

ふ。ふむ。相槌をうちつつも世の中の船にはそんな大きいやつもあるんやなと、遠洋漁業?タンカー?豪華客船?など聞き間違えか話を掴めずにいた。でたしかその方は自分の質問に対して正確に答えてくださっていただだけで、話を進めていくとどうやら自衛隊の方であることがわかった。

かなり前の話なのでうろ覚えやけれど、たしかご本人からはそうはおっしゃられず、話を繋げていくと自分の全く想定してなかった選択肢と普段意識もせず学の無さから驚きで「あっ。と。なんやったけな。海軍。の方ですか。」と大事な部分やとおもうけれどたしかその人はそういった一般人の理解の無さを話の大前提としながら懐を深くして話てくださったのでその時も「そのようなものです」と優しい笑顔で話されていた。

健やかさと柔和さが印象的な方でその方独自の魅力なのだと思うけれど、明らかに年下の私に対しても丁寧に接せられる姿が一般的な自分のイメージしていた「軍人」というよりもどちらかというと「お坊さん」「修行僧」に近い印象の方だった。その方自身も仰っていたようにに世間がどんなことを思っているのか考えているのか、普通の感覚も持ち合わせたい。と今思い返しても言葉だけでなく真剣に必死にこちらの話に耳を傾けられていた。

たしか今まで自分は相手方が自衛隊の方だと分かって会話した経験はなく、どうも上辺にしかならないながら時々耳に入ってくる普段の活躍についての感謝を伝えた。それでも世間的にはそう思ってくれていることがそう多くないと前置きをしながら素直に喜んで下さったように見えた。

自分が無知であることを前提に話をして下さったので本当に自分の思うところや本音で質問をさせていただいた。立場として表現できないことがある中で言葉を選びつつも1人の人間として話をして下さった。

その内容は自分にとっては日本人にとって大事な部分であるし、この国のかたちや見方や考え方を改めるべきだなと思えるほどの内容だった。その方は常に押し付けにも誇張にもならないよう事実のみをベースに言葉を選びながらその人格で表現されていた。

お子さんもいらっしゃるその方はご家族とは1年のうち少なくとも半年は会えないらしい。

予期せぬスケールの話や事実について驚いてばかりの話の一つ。明確にはどこだという表現はされなかったけれど、航続距離や期間など話からして、トレーニングルームもあるし、かんなり大きい艦艇であり国防にとっての大事なポジションにあるのだということも想像できた。

メディアでは事実公にされない摩擦などを経験されているはず。

なんか書き方難しいなこれ。

そんな話をしながら同時に自分の頭にあったのは、直接の知り合いではないが同級生のお兄さんが戦闘機に乗ってはって、その同級生はめちゃめちゃど真面目で熱さ、情熱を持っているものの普段は(努めて)ふざけたことしかいわない奴だったので最初はなにゆうてんねんこいつと流していたらどうやら本当らしい。しかも聞く限りでは経歴と「え?それってほんまに実在するんや!?」みたいな部隊と共同訓練をしたりのいわゆるバッキバキのエリート。スクランブルが毎日のようにあるときいて驚いたのを思い出していた。

因みに今どうなってるのか調べて見ると防衛省統合幕僚監部の発表では平成28年度に日本領空に接近した軍用機などに航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)した回数が、1168回。らしい。

その時は他に戦闘機で15分もあればその基地から実家まですぐに移動できる距離やけど、地元の電車にのってると15分かけても対して移動できないので不思議な感覚になるらしい。さらに余談ではアジアの国の戦闘機訓練生だった人の話では音速で訓練してるもんやからジェットコースターは全然怖くなくなったらしい。

メディアで知られているところでもある国の船が激突してきたり(リークという形で漏れた)領土上陸問題もあり、空では毎日、1日何回も出動している。これはニュースでたまたま聞いて公式発表ではないらしいけどレーダーを照射されてることもあるらしい。そんな聞きかじったことを伝えてみると。黙って語れない立場で頷きながら聞かれていた。

そうやってコミュニケーションしていると、こうやって自分たちが今の目の前のことで悩んだりできるのも、こうやって自己研鑽をしつつ比喩ではなく命をかけてこの国を護っている人たちの存在がいるからなのだなあと思った。

その覚悟はある。それに当たり前のようにみんなそう思っていると言い切ってもおられた。

たまたまその方がこのジムを使いマシーンの使い方の話から、知っておくべき貴重で大事な話を聞けことと忘れてしまいがちやけれどどこかでこういった方たちが命をかけてこの国を護ってくれていることに感謝と胸が熱くなるのを感じた。

また一方で自分たちの平和の象徴として教わった憲法もその制約を全く受けない国の人たちの前で、命をかけている護ってくれている人たちが最前線で両手を後ろに括られながら身を呈してまもっている姿も絵に浮かんだ。

バランス感覚を持たれているその方の一般的な自衛隊へのイメージも無知・無関心・ネガティブなイメージを持たれることも少なくない前提なのだろうと推測される。

貴重な機会と話を聞けた喜びと少し切ない複雑な心境になったある日の話。

 

 

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