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ヘロインの生産世界シェアno1の国アフガニスタン

By 2020年8月15日8月 27th, 2021No Comments

ご縁があった方の著書を読んでいた。

掲題のヘロインの生産シェアがある国で圧倒的だったのでその数字に目を疑うほどだった。

金融や石油のほか、いわゆるブラックマーケットについて全く知らなかったし興味もなかったけれどその国の名前を知って世界情勢に大きな影響を与えうるのだろうかと少しずつチェックしていこうかという気にもさせられた。紛争や戦争もその立場によって正義が変わるわけで情勢に影響を与えるのは間違いがない。主義主張があってもなくても武器売買というのも大枠ブラックマーケットに類する見方もありなのでしょう。

ほんの2、3調べて重要な役割を担おう可能性があったのでメモ。

ヘロインの危険度

多くの麻薬の一部くらいにしか知識がないが、調べて胃みると他の麻薬に比べてみても最悪なのがわかる。

ヘロイン(英: Heroin)とは、バイエル社の商品名であり、アヘンに含まれるモルヒネから作られる麻薬のひとつを指す[3]。 化学的な一般名はジアモルヒネあるいは3,6-ジアセチルモルヒネ[4]で、血液脳関門を突破して脳を乗っ取る[5]と形容されるほど最強最悪とされる麻薬。
参照元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%B3

ケシの実をから作られる。アヘン戦争として有名なアヘンと種類が同じ。かつての戦争がそうであったのようにまた今メキシコからアメリカへ麻薬が流通していることをテロ行為だと見なす人がいるように、われわれ庶民には見えないがその悪性は個人だけでなく政治利用されてとしてもおかしない。公に武器商人の存在が知られ、売買利益だけでなくその販売先の情勢への加担を人の命を奪う道具のやりとりを国家をバックに行われてもいるようで、麻薬がわかりやすいマフィアなどの反社会勢力だけでなく工作など高度な政治利用をされている可能性も捨てきれない。

ちなみに日本は生涯経験率は、主要な欧米諸国と比較すると非常に低い水準。

ソース:https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/torikumi/

素晴らしい。ナイス。もっと減らしたいすね。無くしたい。

従事されておられる方達に感謝。

ただ親和性の高そうな属性見つけたり味方のふりしてあの手この手でやってくるんでしょう。

ヘロインの生産量世界1位の国

アフガニスタン。

黄金の三日月地帯というのは耳にしたことがあってケシの実が栽培されてるらしいことも聞いたことがあったけれど、その最悪の麻薬の生産量の世界シェアが2005年時点でなんと85%。90%以上という見方もあり要は世界のほとんどをこのアフガニスタンで作ってると言って過言ではない。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E9%87%91%E3%81%AE%E4%B8%89%E6%97%A5%E6%9C%88%E5%9C%B0%E5%B8%AF

教養がなく映画くらいでしか世界の雰囲気をみていない自分にとっては麻薬=メキシコのイメージが強かったが。

メキシコは麻薬の主要な生産国、中継国であり、アメリカへの大麻およびメタンフェタミンの主要な供給元となっている。メキシコのヘロイン生産のシェアは世界的に見ればわずかではあるものの、アメリカへのヘロイン供給では大きなシェアを占めている[20][24]。現在アメリカ国内に流入する外国製麻薬のおよそ70 %がメキシコの麻薬カルテルの支配下にある[25]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%82%B3%E9%BA%BB%E8%96%AC%E6%88%A6%E4%BA%89

はあ。そらわずかやわなあ。一強が強すぎで超弱小やないか。

んー。でも生産だけではなく中継点としてメキシコが機能しているとはいえ、たったそれだけの生産量でアメリカのシェア7割をとれるのかが不思議。

でアフガニスタンの麻薬生産は同国経済の1/3以上を占めている。テロ組織だけといわず軍閥から何から主要産業になっている。生活水準が世界でも低い位置にあるアフガニスタンで逆に他どんな産業があるのか、またテロが世界に拡散しその中心産業に麻薬産業があるという事実。触れたくもないテーマだけれど国際情勢では欠かすことができないほどの影響を持つツールだ感じたのでと今回メモしておくことにした。

外務省サイトでは

1 主要産業
サービス産業(GDP寄与率 51.3%),農業(同 24.3%),鉱工業・製造業(同 20.9%)(2016-17年アフガニスタン中央統計局 Afghanistan Statistical Yearbook)
2 GDP
203億ドル(同上,一人当たりGDPは696ドル)

となっている。

wikiでは2005年のシェア85%時に生産量は4100トンとなっているがunodcによれば2017年9000トンにまで増えている。確実に世界への流通量が増え、また私たちの距離とは以前よりも近づいていると気をつけていた方がよさそう。
https://www.unodc.org/unodc/en/press/releases/2017/November/afghan-opium-production-jumps-to-record-level–up-87-per-cent_-survey.html


画像:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/64/HeroinWorld-en.svg

テロ活動へのシンパシーとお金の他にこういった要素がまた人を引き付けてしまうのかなとも、もともとヘロインなどの麻薬は医療のほかに戦争中に軍で使用された歴史もある。エネルギー飲料が蔓延し依存度を高めるのも全く程度は違ど似てる気もする。

もちろん麻薬に身近にあるのはアフガニスタンそのものであるわけでかつては禁止した時もあったようで

ケシの栽培は主に東部のジャラーラーバードで行われており、その生産量は1999年に4665トン、世界シェアの約80%を占めていた。2000年7月にはタリバンのオマル師がケシの栽培を全面的に禁止し、結果、2000年の生産量は3276トン、2001年は185トンまで縮小した。しかしながら、2001年のタリバン政権崩壊[注 1]後は再び増産傾向にあり、2005年には4100トン、作付面積で10万ヘクタールを超え、世界シェアの85%以上にまで拡大している。
wiki

禁止とまた185トンまで下がった生産量がすぐ戻ってしまったのがタリバン政権と関係があった事実は世の中がニュースでみるほど単純ではないことを思い知らされる。

ヘロインマーケット概況

情報元の年数がばらばらだけれど概況を掴む目的でいくつかピックアップ。

アメリカだけの違法ドラッグの規模2016年で年間1,450億ドル。(約16兆円弱)

ソース:https://www.rand.org/pubs/research_reports/RR3140.html

違法ドラッグでもカジュアルにみられがちな大麻に並んでヘロインの消費が多い。

世界市場分布

UNODC2008年円グラフ。ロシアが多い。アフガニスタンで生産されたものの多くは周辺国で消費されるためヨーロッパもかなり影響をうける。アメリカは我々が目にするほど圧倒的ではないが末端価格が他国と比べてかなり高い。この円グラフのソース元のレポートには流通経路も描かれている。
https://www.unodc.org/documents/wdr/WDR_2010/1.2_The_global_heroin_market.pdf

2009年までアフガニスタンの占める割合


生産量もシェアも増加しているのがわかる。

アフガニスタン年別推移


https://www.unodc.org/documents/crop-monitoring/Afghanistan/Afghanistan_opium_survey_2018_socioeconomic_report.pdf
度肝を抜かれたのが。増え続けてるうえに2010年あたりから2017年にかけて急拡大している。(2009年あたりからむしろアメリカは4万人も増やしている様子。過去のグラフ推移から特徴をみるに2001年を起点としてとらえることもできそう。ちなみに2001年は世界同時多発テロの起きた年。)

アメリカのヘロインによる死者数推移

アメリカへの麻薬流通の7割がメキシコといわれているが、世界のほとんどのヘロインを生産するアフガニスタンの生産量とは関係がなかったのか。このグラフをみる限りないとはいえない。
これはあかんやつやなと。

アフガニスタンの生産量が本当かどうかは、このシェアを見るとどのみち圧倒的ではあろうしそうでなかったとしても誤差の範囲でテロという言葉の背景には重要なツールとみて良いのでしょう。

みなまで書かないけどもこのほかの誰もが知る一般的な歴史的な事実とほんの1、2合わせてみてみるだけで、ああ本当に自分は何も知らない世界にいるのだなと。

また今まで自分が知った美談がそうではない可能性にも萎えた。ヘロインの生産量増加にはソーラーパネルの普及や貯水池に水が確保しやすくなるとのこと。(BBC記事)社会の発展を願って貢献したものが利用者によってはそうではなくなることを、この増加グラフをみて悪用が避けられなさそうで残念に思う。疑念をはっきりいえばこれだけの世界的な利害関係を産む中心地であればヘロインの生産増加を主目的として支援してる人も中にはいてもおかしくない。自分の心が汚いだけかもしれないが自分が考える人間とはそういうものだろうとも思う。あと今回のことに限らず自分が感動したストーリーがそうではない可能性や事実を知ると知りたくない・気分を害されたという感情であったりまたそれが同じく美談に感動した人を傷つける可能性のある事実を自分が持つことに若干のストレスがかかるのだろう。データをみての感想は憶測の範囲にすぎないが知りたくなかったようにも思う。

今回普段目にもしたくない事柄をメモしていて思ったのは
聞き心地の良いだけのものは毒の可能性があること。みたい世界だけを人は見るしそうではないものは無意識も含めて避けがちになる。意図しなくても入ってくる情報をどう受け取るのか。は一方的な受けてになるだけでなく情報や要点を自分なりに調べるのが大事だなあと思った次第。

余談:政治のほかに同時にチェックしておきたいなとおもったのはエナジードリンク市場(市場規模年別推移が2008年あたりから増えているのが若干似てなくもない。)あと危険度の図で驚いたのはスポーツの業界、最近では格闘とかボディービルなどトップクラスでは使っていて当たり前のように認知されている様子の筋肉増強剤(アナボリックステロイド)がリストアップされている。ネットで聞きかじったレベルなのでちゃんと個別確認してほしいけれど日本では個人の所有使用は合法とみたことがある。なんだったらボディービルフィジーク関連では上を目指したいなら使って当たり前みたいなコメントや風潮が普通にみられていたのでこのグラフに入っていたことが驚きだった。依存性は相対的には少ないが0には見えないし、身体への有害性でいえば有名な大麻やLSDよりも高い。うーん。ヘルス系やスポーツなどの業界の発展には大事なスポンサー群ではあるけれど、「過剰さ」については本来不必要なものであっても麻痺するとわからんくなるしなあ。攻める側がいるとすれば押さえ込みがうまく言ってる日本だからこそハレーションのない形で浸透させる方法はとってきてもおかしくないので風潮やトレンドをポジティブな面だけ鵜呑みにしないで少し注意せんとなあと思った。

ちゅか2008年前後気になってきた。経済もすんごいことなってるし。

※あくまで全部個人的意見であり、ほんの少しの可能性について語っているだけ。